子供のココロ 見えないはずのものを見てしまった話。


先日、お風呂に入っていた娘が大きな声で

「お母さん来てっ!私、大変なものを見てしまった!たましいが!」


「え?なんて?」と言いながらお風呂場をのぞくと


「どうしよう!たましいが、すーっと飛んで行ったのを見た!」


私は何が何だか分からず「たましいって、あの魂のこと?…幽体離脱したってこと?」
見たところ娘の体と魂は一体化して今は普段の状態のようです。


「そうなんよ。さっき小さい虫がお湯の中に落ちたけん、さっと助けて壁に付けたんよ!そしたらそこから白い魂みたいなものが出てきてすーっと横に飛んでいって消えたとよ!」


博多弁でまくしたてる娘。


「虫!? 虫の魂の話??」


虫の魂なんて聞いた事ないけど、生き物だから虫にも魂があるかもしれません。ん~、この場合なんと返事したらいいんだろうと頭の中でグルグル考えたあげく


「助けてもらったお礼に虫が魂を見せてくれたのかもね~」


と、なんだかよく分からない返事をしてしまった私。魂を見せるのがお礼だとは思えないんだけど。


「へ~、そうかもね~。いや~すごいもの見ちゃったなぁ」


「虫を助けてあげるなんて優しいね」と声をかけて風呂を立ち去ったのですが、疑問は深まるばかり。


虫に魂があるのか…

死んだら白い魂が体から抜け出るのか…

なぜ娘にはその魂が見えたのか…


考えても全然わかりません。結局私の頭が出した考えは


お風呂場に虫がいるなんてイヤだな…


私の思考の最終地点はココなのでした。